エアプランツ(チランジア)ブロメリアの上手な育て方

エアプランツの育て方
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エアープランツ(ティランジア)という植物

 エアープランツ(ティランジア)とは、どのような植物なのか?

 

エアープランツとはアメリカ大陸に分布するブロメリア科に属するティランジア属の植物で、原種の数は600種類と言われています。一般的には“エアープランツ(Air Plants)”という呼び名で流通している方が多いかもしれませんね。

 

 エアープランツの分布は、北アメリカの南部からメキシコの砂漠気候区の乾燥した地域、カリブ海から南米大陸全域の熱帯・亜熱帯気候区の降水量の多い地域まで広範囲に分布しています。多様の自然環境に分布しているエアープランツを上手に育てる為には、正しい名前と分布する環境を知る事も大事なポイントとなりますね。

 

 エアープランツは自然環境下では、どのように自生しているのか?

 

 多様な自然環境で分布するエアープランツは、雨の少ない乾燥した地域から熱帯雨林の多雨地域まで様々な環境で自生しているため、種によって自生の仕方は様々です。

 多くの種は、樹木に着生して育ちますが、地域によってはサボテンや岩などにも着生して育っています。

育てる上での大きなグループ分け

 ティランジアを育てる為に、まず知っておきたい事のひとつとして、ティランジアは大きく分けて2つに分かれます。

 

 その1つは、『エアータイプ』もうひとつは、『タンクタイプ』といいます。エアタイプは、主に葉の表面から水分を摂取して育ち、タンクタイプは、常に株もとに水を溜め込み、水分を摂取します。

 

 さらに、エアータイプを2つに分ける事ができます。それは『銀葉タイプ』『緑葉タイプ』です。

 

銀葉タイプは、アメリカ南部の西側からメキシコの大地に多くみられる乾燥気候型の植物です。

その為、乾燥には非常に強いですが、日光のあたる環境を必要とします。

 

緑葉タイプは、カリブ海〜ブラジル・コロンビアなどの熱帯雨林気候型の植物で、密林のジャングルの樹木に着生している事が多いため、水分を多く必要とし、直射日光を嫌う種が多くみられます。

 

緑葉タイプ
緑葉タイプ

ティランジア エアータイプ

       緑葉タイプ

・水を多く欲しがる

・直射日光を嫌う

分布:熱帯雨林気候区

銀葉タイプ
銀葉タイプ

ティランジア エアータイプ

       銀葉タイプ

・乾燥に非常に強く、

・日光のあたる場所を好む

分布:乾燥・砂漠気候区

タンクタイプ
タンクタイプ

ティランジア エアータイプ

       緑葉タイプ

・水を多く欲しがる

・直射日光を嫌う

分布:熱帯雨林気候区


 

 それでは、ご自宅でエアープランツを育てていく上で、必要なことをこの3つの分類に分けながら説明していきます。

ティランジア(エアープランツ)の置き場所

ティランジア 上手な育て方
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木漏れ日のような柔らかい光があたる場所に置く

 

 ティランジアは基本的に樹木などに着生している為、木漏れ日のような柔らかい光を好みます。銀葉タイプの中には直射日光を好む種もありますが、それらの自生地では涼しい風が吹いたり、標高が高く気温が上がりにくいなどの条件が揃っています。

 屋外では、玄関やベランダなど直射日光が長時間あたらない木陰のような場所に置き、気温が5℃を下回る11月頃から室内に移動させましょう。

 室内では、窓越し1m以内の明るい場所で管理しましょう。

多肉植物 真夏は日中の強い日ざしを避ける
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 真夏は日中の強い日ざしを避ける


 7月の梅雨明け〜9月中旬までの30℃以上の猛暑が続くときは、日中の強い日差しを避け、涼しくしてやることが大切です。朝日だけが当たる場所や、木もれ日がさす木陰、ガーデンフェンスなどで日ざしを遮った場所やガーデンショップなどにある遮光ネットで40%ほど光を遮った場所に置きましょう。

多肉植物 雪とセダム
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 適した温度は10℃〜30℃


 ティランジアの飼育に適した温度は10℃から30℃です。短期間であれば、0℃〜45℃の間でも耐える事ができます。

 夏場の30℃を超える場合は涼しく、風通りのよい場所に移動させましょう。

 冬場の10℃を下回るとティランジアは成長を止めるため、室内に取り込み、5℃以上の環境で保ちましょう。

多肉植物の育て方
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高い湿度が大好き

 

 ティランジアの種の80%以上は高湿度を好む熱帯植物です。乾燥に強いと言われていますが、熱帯植物と同じ環境かで育ってきたティランジアの多くは乾燥にとっても弱いのです。

 日本の乾期に入る秋から春の間は、観葉植物と一緒に並べたり、株もとに置いたりすると乾燥を防げます。冬場の室内の乾燥する時期は、加湿器などを使って湿度を保つのも効果的です。

 また、銀葉タイプのテクトルムなどは、水をあげすぎたり、高湿度にしすぎると銀葉の特徴であるとリコームが抜け落ちてしまう事があるので注意も必要です。

上手な水のやり方

ティランジア 上手な育て方
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水やりの基本

 ティランジアは、乾燥に強いと言われていますが、乾燥に耐える能力が高いだけで、本来は水分の好きな植物です。水やりは毎週2回から3回あたえ、葉から水が滴るくらいたっぷりとあげてください。春〜秋にかけては夕方の水を与えることで長時間水分を摂取することができます。冬は夜間に水をあげてしまうと植物自体が冷えてしまうため、朝から昼の間に水をあたえて下さい。

 水のあげ方は、シャワーなどの緩やかな水であげたり、洗面所などで水を与えると室内が汚れずにすみます。また、ティランジア自体を動かせない場合などは、霧吹きなどで水をたっぷり与えてください。

 春から秋までは夕方から夜間に水をあたえる


 春から秋の間は朝から昼の間に水を与えてないようにしましょう。太陽の直射日光の影響で水の温度が上昇し植物が煮えた状態になり、枯れてしまう原因になるからです。

12時間以上、濡れた状態にしない

 

 12時間以上、水に濡れたままになると組織が壊れ、腐ってしまう事があるので注意しましょう。 

ソーキングについて

 

 水不足などで弱ってしまった場合、通常の水あげでは回復しない事があります。そのような場合、ソーキングといって、ティランジアを水につけてしまうやり方があります。バケツや容器に水を溜めて4時間から6時間ほど水につけます。水不足などで葉がしおれてしまった時などに有効な用法です。 

肥料の施し方

基本は肥料はいりません

 

 ティランジアは、基本的に肥料はいりませんが、開花した後や子株を出した後などにお礼肥えとして、液体肥料を2000倍ほどにうすめて与えると調子がよくなります。

 また、株を大きくしたい場合のどは、水やりの2回に1回程度与えるとよいでしょう。

根付かせてみよう

ウッドチップや流木などに固定してみよう 

 

 ティランジアは、樹木などに着生して育つ、いわゆる着生植物です。よく根からは養分を摂取しないと言われていますが、根からも水や養分を摂取します。

 その為、栽培時にはウッドチップやコルク、流木などに活着させる事でよりよく成長させる事ができます。活着させないと極端に成長が鈍る事がある種もあるので、株を入手したらウッドチップなどに固定し適切な管理を行い発根を促していきましょう。

 

病害虫の防ぎ方

病害虫

ティランジアやブロメリアに発生する害虫や病気は、さほど多くありません。代表的な病害虫とその対処方法です。

 

ハダニ 乾燥した時に発生しやすく、ごく小さな赤ダニで葉の汁を吸います。多湿を好むムシのためこまめに霧吹きをすれば発生を防げます。

 

コナカイガラムシ 葉の付け根や葉が重なる部分などに発生します。葉の付け根に白い粉などが目立つようなら、コナカイガラムシの可能性があります。放っておくと葉が衰弱し枯死する可能性がありますので、ホームセンターなどでオルトランの水和剤などの殺虫剤などを吹き付けて駆除しましょう。

 

食害 ナメクジ ダンゴムシ ヤスデ コガネムシ バッタ 

 このような、葉っぱを食べるムシが発生する場合があります。その場合は直接除去するか、誘殺剤などを使用しましょう。

タンクタイプの育て方

ブロメリア科
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ティランジアはアメリカ大陸に分布するブロメリア科の植物。原種では600種以上が知られている。その多くは他の樹木などに着生し、雨や霧などで濡れた葉や根から水分を吸収して育つのが大きな特徴です。土に根を下ろさずに成長する様子から、エアプランツ(Air Plants)という名称でも呼ばれています。

 

 種の多いティランジアは草姿がユニークな物や美しい花を咲かせる物などが多く存在します。

また、ティランジアは、樹木に着生して育つ植物が多いため、木漏れ日のような柔らかな光を好むため、室内のインテリアとして飾りながら育ててみてはいかがでしょうか。

 

ティランジア タンクタイプ & ブロメリア

 

(特 徴)南米大陸の熱帯雨林・熱帯モンスーン地域に分布し、主は樹木に着生して育つ。

(置き場)半日陰性で直射日光を嫌い、木漏れ日のような明るい場所で育てる。気温10℃以下になったら室内の明るい場所に入れる。冬の間の直射日光は問題ない。

(耐暑・耐寒性)30℃〜5℃まで育てる。10℃以下で冬眠状態となる。

(水やり)週3回以上、葉の中心に水を溜める。冬の気温10℃以下になったら、タンクから水を抜き、霧吹きなどで葉水にとどめる。

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